もっと…
「梓ー、帰るぞ!」



「あ、うんっ…///」




見事に紅潮する顔……。



伊東春樹という存在が梓の中で大きくなっていったのだ。




クラスは違うが、休み時間や昼休みに


梓に会いにくる伊東。



下校時は梓の家まで送ってくれる。




そんな優しい伊東に、






梓は惚れてしまっていた。






『絶対俺に惚れさせてやる…』



いつだったか、そう言った伊東。




まさか本当に惚れてしまうなんて……






気にくわない……っ。





鬱陶しくて





俺様で…






絶対こんな奴に惚れる訳ないと思ってたのに……






ムカつくけど、









今は伊東が恋しい…――――
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