もっと…
「涼兄?入っていいかしら…」



返事を聞き、昔から何1つ変わらない兄・涼輔(りょうすけ)の部屋に足を踏み入れた。



「梓どーした?珍しい…」



「私明日、男の子と出掛けるの。…で、何着ていけば良いかな…って」




遠回しに言ったつもりなんだけど…。



さすがはモテ男……




「何だ梓。デートか?(ニヤ」



妹の私にドSな笑みを浮かべるバカ兄貴。



だから相談したくなかったのよ…っ。


ココに来た事を後悔しながら、私はバカを殴った。




「テメッ!実の兄貴を殴るか普通!!」



「実の妹にドS心剥き出す訳?てゆーか、私達は普通の兄妹じゃないわよ……っ」




そう…私達は……
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