もっと…

デートで初めてお互いの性格を知る事になる。

梓はせっかくのデートなのに、最初から不機嫌なオーラ剥き出しだ。



それが、伊東にも気付いているようで…。




「梓。気持ちはわかるが、こうなったら仕方ねぇよ。受け入れようぜ」



「……ん。分かったわよ」




…とは言ったが、俺だって梓と二人きりになりてぇ。


どうにかして、抜け出せないかな…。




伊東は頭を抱えながら改札を出た。




「川瀬梓in原宿~!!」



えっっ!!??




梓……





テンション高くね…!?





あれ?


さっきまで不機嫌じゃなかったか…?




改札出てから態度変わりすぎだろ!!






あれか。





梓、マイペースなんだな…。








俺は今日、梓の新しい一面を目の当たりにした。
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