もっと…
「伊東!何処から攻める?」




せ、攻める…って。



梓の瞳はギラギラ光っていて、

獲物を狙うハンターのよう…。




伊東はそんな梓に戸惑いながらも、可愛いな…と思った。



フッと笑い、梓の白い手を握った。




「っ…///」




それだけで、ほんのり紅潮し出す梓の頬。



うわっ…こっちまで照れる…。



「とりあえず歩こう」




考えてみれば、駅を出てから一歩も動いていなかった。




「それと……」



「それと?」




「俺の事、そろそろ名前で呼んで?」




な、名前…!?




………






「アンタの名前……何?」


















「春樹だよっ!!」



「あ、ゴメン。……春樹」
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