冷姫Ⅰ

転校生



ヴーヴーヴーヴー。ヴーヴーヴーヴー。


うるさい着信で目が覚める。


ディスプレイに表示されてる名前を見てため息。


「もしも『お前なぁ、あと五分でHR始まんぞ』



「あー。寝坊した。勇気にはうまく言っといて」


『また狩ってたのか?』


「まぁね、収穫はなかったけど。じゃ、よろしくね」


ブチッ。


なんか言われる前に電話を切る。


新しい制服に着替え、写真に挨拶する。


「行ってきます」


今日から新しい学校。


私はある目的のために転校した。



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