冷姫Ⅰ


「いただきま~す」




いつものように二人だけの食事。




私たちは一卵性の双子で顔がほとんど同じなのに、昔から間違われたことがなかった。




まとってるオーラが違うとかなんとか・・・・。





「ねぇ雪?」





「んー?」




「学校、こないの?」





「どうしたの?なんかあった?」





「ううん。いいの。まだ倉庫に出入りしてるの?」





「うん。あそこが私の居場所だからさ。やっぱり反対?」





「そんなことないよ。むしろ百季の人たちには感謝してるの。最近の雪は生き生きしてるからね」





「ふーん・・・。自分じゃよくわからないけど・・・」


< 32 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop