冷姫Ⅰ
「いただきま~す」
いつものように二人だけの食事。
私たちは一卵性の双子で顔がほとんど同じなのに、昔から間違われたことがなかった。
まとってるオーラが違うとかなんとか・・・・。
「ねぇ雪?」
「んー?」
「学校、こないの?」
「どうしたの?なんかあった?」
「ううん。いいの。まだ倉庫に出入りしてるの?」
「うん。あそこが私の居場所だからさ。やっぱり反対?」
「そんなことないよ。むしろ百季の人たちには感謝してるの。最近の雪は生き生きしてるからね」
「ふーん・・・。自分じゃよくわからないけど・・・」