冷姫Ⅰ
「それからは白たちが転校してきて今に至るわけ」
「それでも、百季を動かしてほしかった。雪が消えたのは俺たちを信用してないからだと思ってた」
銀が悲しそうにつぶやいた。
知らなかった。
「俺たちはまだいいんだ。雪のことわかってるから。でも下のやつらは雪に裏切られたと思ってる。でも、それでもいつかは雪が戻ってきてくれるって信じてるんだ」
碧はいつも自分のことより下のことを考えてる。
「雪。お前が帰ってくるまで百季は永久に活動休止にしてる。だけど心配すんな。倉庫の掃除はちゃんとしてっから」
白は私のことばっかり。
だけどごめんね。
「みんなありがとう。でも・・・復讐が終わるまで、私はもどらない」
「「「フッ。そういうと思った」」」
やっぱりここが、一番居心地がいい場所だ。
「俺だけのけ者・・・・」