冷姫Ⅰ


「なによこれ・・・。琥流・・・。ふざけんな」





こんなことであきらめるわけがない。






「ふさけんなっ!!!!!」






「雪。落ち着け」





白に止められ我に返る。






「白。右上」






「あれって・・・」






倉庫の右上にあったのはここからじゃ気づかないように塗装された監視カメラ。





きっと琥流が見ているはず。






「琥流。こんなことであきらめると思う?フッ。笑わせんじゃねぇよ。あんたに復讐するまであんたを探し続ける。逃げるのに疲れたんならさっさとでてきなさいよ。全て終わらせてやるから」






監視カメラに向かって話しかける。





音声が拾えてることを願って。
< 64 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop