冷姫Ⅰ


起き上がって準備を始める。





今日は祭りだ。





「お前ら、はめはずしすぎんなよ。花火が終わったら倉庫に集合。じゃぁ、解散!」






下っ端たちがすごい笑顔で走ってく。






そんなに楽しいか?







「琥流。俺達もまわろうぜ」






「あぁ」






深月とは毎年この祭りにきている。







毎年金魚すくいや射的で勝負しては、深月が負けて食べ物を俺におごっている。






今年も同じだった。






「あーーー!また負けた!くっそぉ・・・」



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