隣に魔王さん。


「りょーかいですっ」


びしりと敬礼をすると微笑ましい限りです、と本当に保護者のような感じで目を細られてなんか老けた?と思ってしまいました。


あ、魔王さん上掛けかけてるのかな…


ガチャリ、と寝室に入ると穏やかな寝息をたててさっきの状態のまま寝ていた。
つまり、倒れてるような感じ?


「魔王さん、ほら上掛けーー………っうひゃあ!!」


魔王さんを揺すってるとガシリと腕を捕まれてベッドにダイブ!してしまいました。


「っちょ!魔王さん」

「ん、」


甘い瞳で見つめられては何も言えなくて。


「もう、」


渋々、という感じで上掛けを引っ張り出して魔王さんのもいつの間にやらベッドに入ってて横に横になると、急に強い力で引き寄せられて気付いたら魔王さんの腕の中。


「魔王さんー?」


呼びかけても、揺すっても、ぐっすり寝ている魔王さんに呆れた溜め息をひとつついて、温かくて力強い腕の中ぎゅうぎゅうに抱きしめられながら人肌の体温を感じながら微睡む。







―――おやすみ、 




柔らかくて優しい声が聞こえて私はお昼寝。




穏やかな昼下がりに。

君の隣で。




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