隣に魔王さん。
あー、お茶………。
お茶が飲みたい。
喉が、お茶を欲しているんだあぁあ!
冷蔵庫に走る。走るほどの距離ではないけれど、一刻もはやく喉を、否体を潤さなければ私は死んでしまう!ってゆーのはおーげさだが。
マッハ2の速さでお茶を注ぎごくごくと喉をならしながら飲む。
「ぷはぁっ!」
「オッサンみたいよ…」
隣から冷静なツッコミをくれたのは就職3年目の姉。今日は仕事が休みらしい。
「お姉ちゃんこそ、髪ヤバイですよ」
「………昨日遅かったのよ、」
頭を押さえながら私にお茶をねだる。二日酔いか、21歳。
「あらぁ、かのん。起きてたのね?なつかが買ってきた紅茶とケーキ食べる?」
「食べたい………けど先シャワー浴びてくるわ。なつ、薬だしといて。」
「じゃあ、なつかついでに紅茶いれといて。」
「………はぁい」
渋々、キッチンにたつ。こんにゃろう、人をコキ使いやがって…
と思いつつもお荷物の身なので何も言えません。
ポットでお湯を沸かす。
いつものようにお姉ちゃんがシャワーからあがってくるのは10分弱火で沸騰させて…頭の中で手順を組み立てながら用意していく。