隣に魔王さん。


「あぁ、あっちでの仕事が終わったからな。こっちで残りをやろうと思ってな。ほら、遊んでやるぞ。」

「遊んでなんか要りません。」


プイッと反対を向くと微かに笑われた気がして、むうと口を尖らせたら腰を強い力で引き寄せられた。いやーっ!真ん前に立つんじゃなかったーっ!


ストンと魔王さんの足の間に座らされて逃げられないように腰を抱かれる。


「っへんたい!!スケベっ!!ハゲクソエロオヤジーっ!!離せっ」


ジタバタ暴れる私をがしりと捕まえて首筋に唇を這わした


「……んっ!」


ビクリと跳ねて体から力が抜けていく。
それだけでも刺激が強すぎるのに、魔王さんは私の首筋をコトもあろうか噛んだのだ。


「ひゃぅっ!!!」

「………色気のある声、だしてみろ。」


耳元でふぅ、と息を吹き掛けるよに話さないでーーっ!!
私、異性とこんなに接近したのは人生で2度目なのーーっ!!



からかい口調の魔王さんに余裕がありすぎて反論する気すらおきないよぅ。




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