隣に魔王さん。


お茶を飲んでのんびりソファに体を沈ませていたらコンコン、と扉をノックされる音がして、応えるとニナが顔を出した。


「なつかさま?ご気分はいかがですか?」


ぐりん、と体を反転させニナに笑顔を見せる。


「大丈夫、ありがとー。」

「では、今からお時間よろしいですね。失礼します」


ペコリ、と一礼してニナ………とその他3人が入ってきた。
え、まさかまさかまさかまかさままさ!?


「あら、国王さま。こんなトコロにいたのですか?あぁ、そうですわ。ドレス買っていただきありがとうございますわ。おかげでなつかさまで沢山のおめしかえができますわ。」

「………で、」

「エル殿がお呼びですわ。」

「………わかった。なつか、また見せろよ。」


くしゃり、と頭を撫で魔王さんは部屋を出ていった。


「愛されていますわー」

「えぇ、ほんと。あの国王さまがねぇ、」

「なつかさまだからですわよ。」

扉を凝視していた私の肩に手が乗せられて苦笑いで振り替えると。満面の笑みを浮かべた皆様がいらっしゃいましたとさ。




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