隣に魔王さん。


ニナはふんわりと笑って紹介を始める。


「なつかさま。右から紹介させていただきますね。
水色の髪をしているのがナハト、黒髪を団子にしているのがアヌ、桃色の髪をしているのがプラッタです。」


名を呼ばれ、ペコリと一礼してくれる皆さん。
そしてニナが彼女たちに向かって軽く頷くと彼女たちは一斉に………


「ふぎゃうっ!!」

「なにこの、カワイイイキモノ!お持ち帰りしてもよろしくて?」
「ふぎゃうっ、ですって。驚いた顔なんて卒倒してしまうわっ!今のうちにシャウトしないと!」

「ってゆーか、このスタイルよ!軽くFくらいはあるんじゃないの?」


押し潰されそうになりました。
そしてあちらこちらペタペタと。

―――へ ん た い が い る よ ー !


「……あ、あのっ」

「!あ、あのっ。っですって!カワイイワー!」

「みんな、さっそく気張るわよー」


ニナがおー、と拳をあげて他の3人がバタバタと扉から出ていく。

困惑する私を他所にニナはふんわり、と笑う。


いやいや、笑うよりも理由を教えてーーーー!!



< 39 / 127 >

この作品をシェア

pagetop