隣に魔王さん。
「あー、確かに………」
「!!やっぱいいですっ!それ以上は言わないでくださいっ!」
「嘘だよ、こんなに軽いのに。負担がかかるわけないだろう、」
焦る私をよそに余裕そうに答えて私を持ち上げる。
なんかだかなー、
「魔王さん、」
「なんだ、」
「なんか、疲れてません?」
至近距離で顔を見ていたら、魔王さんの綺麗な顔にクマがあるのを発見したのですっ。隊長っ、
「最近、寝てないからかな」
自嘲気味な笑みをうっすらと浮かべた魔王さん、
私はジタバタと暴れて、魔王さんから降りると腕を引っ張る。
「っおい!なつかっ!!」
私がいつも使ってるベットの前に立たせて、よいしょよいしょと上着を脱がす。
おっもいなー、これ。
「っん………っしょっと、」
上着を脱がしてシワにならないようにハンガーにかけて。
困惑した様子の魔王さんの目の前にたつと、グイっと全体重をのせてベットに倒す。
「……なつか?」
おいおい、と困惑しながら私の名前を呼ぶ。
私はそんな魔王さんをお構い無しに掛け布団をかけて。
「!っ、おい!」