隣に魔王さん。
「……ほら、次は?」
しーん………って言う言葉がピッタリ当てはまるくらいに静かなんですけどー。
「エリダさん、今って何時くらいですか?」
「今は……たぶん、陽の刻と六刻です。」
「六、刻かぁ……」
魔王さんが迎えにくるまであとちょっと。
むぅ、これじゃ埒が明かない。
「……わかった。よぉーく、わかった。」
何が、と顔が物語ってる。
「全員、まとめてかかってきてください。―――独り残らず、潰しますから。」
ふわり、といつもと変わらない穏やかな笑顔で話したのに真っ青になって私を見ている。失礼ですよー。
「ほら、立てっ!!」
鋭く言い放てば、一斉に立ち上がって木刀を構える。
あ、木刀でするんじゃなかった。
「………まぁ、いっか。」
独りで木刀見ながら呟いてたら、3人くらい、どりゃーってへんな声あげながらコッチに向かってきましたよっ。キモいですよっ。
「って、ゆーか。」
降り下ろされる剣を受け止めて、逆に跳ね返す。いやー、強くなってたー。
「さんにん、とか卑怯じゃない?」
素早く、3人の鳩尾に拳をいれる。そしたら、軽く気を失ってくれました。