隣に魔王さん。
■Ⅴ.気分転換しましょう。
「…ニ、ニナ…?」
じりじり、とニナから離れる私です。
ってか、ニナの形相がもっのすごいことになっているんですがっ!隊長ッ!お助けくださいましっ!!!!
「なつかさま?何故、逃げるのですか?」
「だって、だってぇぇぇぇええ!!」
バッと、逃げようと走り出した瞬間、肩を掴まれて強制連行されました。
ええ、あの力には逆らえません。
「…ほら、新作のドレスですっ!ぜぇったいなつかさまに似合いますよっ!!」
バサリと広げられるいかにも、THEドレス!みたいなフリフリのドレス。
私が着たら、着られてる風になるんですよ―!
「無理っ!絶対着ない!!」
「そんなこと仰らずに。ほら、絶対似合います」
「―――何してるんだ。」
ニナとドレスの攻防戦をしていたら魔王さんが入ってきました。
ノックくらいしてくださいよぅ。
「あ!魔王さんっ!いいところにっ!!」
私はニナから離れて魔王さんの後ろに隠れる。
「なつかさまぁ~」
「何してたんだよ・・・」
呆れ気味な魔王さんに説明すると、とんでもないコトを言われました。