隣に魔王さん。

やっぱり、主従関係があったとしてもオンナノコ。
買い物にはイキイキします。


「ニナッ、これはどーかな？」

「ちょっと、地味じゃないですか……？あ、こっちはどうですか？」

「あ、ほんとだっ！ニナ、センスいーね」


ニナがあわせたのは、キュロットらしきものにアンサンブルらしきもの。
らしきもの……だって、名前聞いてもわかんないんだもん。
だから、らしきもので。


あと、普段使いのティシャツ何枚かと膝丈スカートからミニまでのを何枚か、買って。
結構なお買い物なのにあんまり高い値段ではなかったらしく、ニナは違うお店も覗いてみましょう、ととっても楽しそう。


「なつかさま、ドレスはどーします？」

「………いや、遠慮します」

「じゃあ、アヌとかを連れて今度また来ます。それは、必ず着ていただきますからね。」

「………はい」


ニナの迫力が怖すぎて頷くと周りのひともニナから離れていっていたのです。
どんだけですかー。


ニナに手を引かれて、歩いているとあるモノが目に入って立ち止まる。


「………なつかさま？」