隣に魔王さん。
そこには、アールグレイと書かれたビンがあった。
「そう、それだね。それとキンミの茶葉が人気だね。」
「キンミっ!?キンミの茶葉があるんですか!?」
「なんだ、知らないのかい?」
マダムはアールグレイから二つ隣の棚を指差して、キンミの茶葉があることを示した。
あ、キンミというのはあっちでいうレモンのことなんです。
ちなみに、
アップルはヴィーノ
ブルーベリーはスノー
いちごはヒィルク
オレンジはチュス
バナナはバナナ
イチヂクはブース
くらいかな、聞いたのは。
バナナだけバナナなのは聞いたとき吹き出しましたけど。
「キンミとブースを混ぜて飲むのも美味しいらしいよ。」
「そうなんですかっ!?」
「試してみるといいよ。さて、どんな茶葉がお望みかい?」
「んー、まだ悩んでてもいいですか?」
「あぁ、その間にニナと話しでもしようかね」
私は、棚をじっくりと見ていく。棚の横には階段もあって、螺旋のように続いている。
外から見た感じあんまり広くなさそうなんだけど、入ってみたらすごく広くてビックリしました。