隣に魔王さん。


きょとん、としてる私にマダムはまだまだいいんじゃないかね、と言って笑った。


「ほら、お会計するんだろ」

「あっ、はいっ!!」


ニナがお会計してくれてる横で、もう一度、ぐるりと見回す。


「なつかさま、終わりました。」
「また、来るんだろう?茶葉、仕入れとくからね。」

「!ありがとうございますっ」


マダムに一礼してからお店を出る。









そして、次にお菓子の材料を買いに隣の店に入る。


「わぁっ!すごいっ!!」


お店に入った瞬間、甘い匂いが鼻孔を擽る。


「いらっしゃい、あら。ニナ。お久しぶりね」

「マーシャ、お久しぶり。」


ピンクの髪はふわふわのウェーブがかかっていて、とっても可愛い美少女が座っていた。


「あら、その子ははじめまして?」

「はいっ!なつかと言いますっ!!」

「ふふ、可愛いわ。マーシャよ、よろしくね。」


いやー、笑うと甘い香りが漂って、ワタクシ色香に酔ってしまいそうですっ!


「なつかさま、あと二刻でお選びください。」

「はーい、」



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