とある少女の恋愛事情


「んぅ…?」


あれ何処だここ…
花屋さんの前?
あれ?レイあの時轢かれたんじゃ…?

体を触っても何ともない

それに、ここ花屋じゃない…
周りを見渡すとシャンデリアや大理石と言ったなんとも
金持ちの代表的なものばかりが集う部屋だった


突然、がチャリと部屋のドアが空き出てきたのは一人の青年歳は同じくらいの


「…気が付いたか?」

「ここは何処ですか?」

「俺の家だ。そこで落ちてたのを拾った」


なんだろう…。なんだかこいつムカつく。
助けてもらって酷いかもしれないがムカつく。


「それはどうもありがとうございました。それで失礼ながら南沢と言う家庭をご存じですか?道に迷ってしまって…」


「………………」


「どうなされたんです?」


突然黙りこんだ青年に問いかける


「南沢はここだ…」


「はっ?ああ、ここも南沢なのですか…。すみません。私が探しているのは南沢篤志と言う担任の教師の家でして…」


「南沢篤志は俺だ…」


「…………なんですって?」


「だから南沢篤志は俺だと言っている。二度言わせるな」


間違いない
こいつはあのバカだ
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