姫の笑顔は俺のもの
☆姫とのご対面☆
新しい春の出会い
☆柚姫side☆
桜が散り始めている春の半ば
こんな時期に、アタシはこの町に来た
「何も、こんな時期外れの転校ってどうなのよ」
校門の前で1人ため息をつく
憧れの高校に合格して、楽しい高校生活の始まりかと思いきやたったの一か月で都合により転校って・・・不幸にもほどがあるってものじゃないかな
「どうせ、このころはもうすでに友達内でグループつくってさ・・・楽しくやってるんだよね。どう考えてもなじみにくいよ」
いつまでも憂鬱な気分に浸ってるわけにもいかないので、校舎の方へ足を進める
その時に、どこからか怒号が聞えて来た
「な、何?」
聞えてきた方向へ視線を移すと、男子生徒5人・・・1つ年上ぐらいの人たちが一人の男子生徒を取り囲んでいる
「てめぇ、生意気なんだよ!!いつまでも調子にのってんじゃねーぞごらぁ」
「別に調子になんかのってねーよ」
「それに、そのいっつも人を見下した目で俺らを見てんじゃねーよ!!」
「この目は生まれつきだ。しかも、てめーらみたいな雑魚なんて見るわけねーだろ。目が穢れちまう」
「っざけてんじゃねーぞ!!」
男の一人が、拳を振り上げて殴りかかる
あ、危ない!!
反射的に目をつぶる
だけどいつまでたっても、殴った音は聞こえてこなくて・・・
「・・・遅い」
そんな声が聞えたので、恐る恐る目を開けてみるとすでに勝負はついていた
「嘘・・・?」
取り囲んでいた5人が、地面に倒れている
状況を把握するのに数秒かかった
どうやら囲まれていた男が、返り討ちにしたみたい
呆然とその光景を眺めていると、ふと男と目が会ってしまった
・・・・ど、どうしよう。目が合っちゃったよ
逃げたいけど、逃げたらやばいよね
怪しまれるよね?
そんなことを考えていると、だんだんこっちに近づいてきた
「な、なんですか?」
心なしか震える声で、近づいてくる男に問う
「お前、早くここから離れたほうがいい」
「え?」
「・・・ちっ」
いやいやいや、待ってよ
なんで舌打ちするの!!?
そんな疑問が頭を何回も駆け巡るが、どうやらアタシに言ったんじゃないみたいだ
「ついてこい!」
そう告げられた瞬間、手首を掴まれ一緒に校舎へ走る
い、いったい何がどうなってるんですか?
とりあえず、ついていった方がいい・・・よね
桜が散り始めている春の半ば
こんな時期に、アタシはこの町に来た
「何も、こんな時期外れの転校ってどうなのよ」
校門の前で1人ため息をつく
憧れの高校に合格して、楽しい高校生活の始まりかと思いきやたったの一か月で都合により転校って・・・不幸にもほどがあるってものじゃないかな
「どうせ、このころはもうすでに友達内でグループつくってさ・・・楽しくやってるんだよね。どう考えてもなじみにくいよ」
いつまでも憂鬱な気分に浸ってるわけにもいかないので、校舎の方へ足を進める
その時に、どこからか怒号が聞えて来た
「な、何?」
聞えてきた方向へ視線を移すと、男子生徒5人・・・1つ年上ぐらいの人たちが一人の男子生徒を取り囲んでいる
「てめぇ、生意気なんだよ!!いつまでも調子にのってんじゃねーぞごらぁ」
「別に調子になんかのってねーよ」
「それに、そのいっつも人を見下した目で俺らを見てんじゃねーよ!!」
「この目は生まれつきだ。しかも、てめーらみたいな雑魚なんて見るわけねーだろ。目が穢れちまう」
「っざけてんじゃねーぞ!!」
男の一人が、拳を振り上げて殴りかかる
あ、危ない!!
反射的に目をつぶる
だけどいつまでたっても、殴った音は聞こえてこなくて・・・
「・・・遅い」
そんな声が聞えたので、恐る恐る目を開けてみるとすでに勝負はついていた
「嘘・・・?」
取り囲んでいた5人が、地面に倒れている
状況を把握するのに数秒かかった
どうやら囲まれていた男が、返り討ちにしたみたい
呆然とその光景を眺めていると、ふと男と目が会ってしまった
・・・・ど、どうしよう。目が合っちゃったよ
逃げたいけど、逃げたらやばいよね
怪しまれるよね?
そんなことを考えていると、だんだんこっちに近づいてきた
「な、なんですか?」
心なしか震える声で、近づいてくる男に問う
「お前、早くここから離れたほうがいい」
「え?」
「・・・ちっ」
いやいやいや、待ってよ
なんで舌打ちするの!!?
そんな疑問が頭を何回も駆け巡るが、どうやらアタシに言ったんじゃないみたいだ
「ついてこい!」
そう告げられた瞬間、手首を掴まれ一緒に校舎へ走る
い、いったい何がどうなってるんですか?
とりあえず、ついていった方がいい・・・よね
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