姫の笑顔は俺のもの
「デカいとは思ってたけどさ、いくら何でもヤバいでしょうこれ」

玄関前にたっているのだが、デカすぎる建物に圧倒されていた

「何階くらいあるんだろうな~」

「5階だよ」

「そうなんだ~思ったより、なかった」
「横も広いから」

「なるほど~ってあれ?」

「姫、遅い!」

「えっと・・・」

「紫織だよ。舞原紫織」

「そうそう、紫織ちゃん。で、遅いとか言ってたけど何か用事?」

何にも約束してなかったし・・・
ま、まさか

「紫織ちゃんも、葵達にまとわりついてるとかの文句?」

「紫織でいいし♪それに、あたしは真取達に興味ないから文句もないよ。あと、姫がまとわりついてるじゃないでしょ?」

「じゃ紫織!
文句じゃないんだ。あ、うんそうだよ、まとわりついてない。つかれてる」

そう言うと、何故だか苦笑する
いや、アタシ何にも笑えること言ってないけどね!?

「ちょっと来て欲しい場所があるんだ!」

「きてほしい場所?」

そう聞くと、頷いて腕を引っ張られる

いい加減、部屋行きたいんだけどな~本音を言うとさ

そんな気持ちも紫織には届かず、半ば引きずられるような形で目的地まで連れていかれる。

・・・どこまで行くんだい?


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