姫の笑顔は俺のもの

幸せすぎる日常

☆柚姫side☆


親衛隊の人からも何もなく、普段通りの生活をして一週間が経った。

「ひ~めっ!おはよう」

「おはよう燐ってな、何してるの!?」
「何って、抱きついてるんだよ」

「それは、分かってるよ!?そうじゃなくて、なんで抱きついてるのってこと!」

朝、教室に入ってくるなり真っ直ぐ飛びついてくる

は、恥ずかしいから!

「だって僕、姫のこと大好きなんだもん♪姫は僕に抱きつかれるの迷惑?」

そ、そんな上目使いでアタシを見ないでくれ!

「迷惑なんかじゃないよ!!そうじゃなくて、恥ずかしいんだって」

「恥ずかしがらなくていいのに。これくらいで照れちゃうなんて、可愛いな姫は☆」


会話成立不能・・・

「燐、それくらいにしとけよ。姫が困ってる」

「えー、僕もうちょっとこうしてたいんだけど」

「姫に嫌われても知らないからな」

「無理!」

葵のおかげで、燐から解放されたアタシは、バレないように小さく溜め息をついて葵に向き直る。

「おはよう葵」
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