姫の笑顔は俺のもの
「お前さ、なんでクラスの奴らと話しとるとき、思い詰めた表情してんのって何でだ?」

「なんで知ってるの・・・?」

「一緒に話したりしてるみたいだけどさ、ほかの奴らがどれだけ遊びに誘ってもことごとく断ってるし。時折、表情曇らせてんの視界に入るから。まあ、他の奴らは気づいてないみたいだけどな」

「・・・幸せすぎるから」

ポツリとそうつぶやく

「幸せすぎるって、今の生活がか?」

「そうだよ・・・いつこの幸せが続くのか分からないから、いつ壊れても良いように距離をおいてるんだよ」


「なるべく距離をおいておけば、壊れた時に心の傷が軽くすむからってか」


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