姫の笑顔は俺のもの
どこでそんなに歪んじまったんだ・・・
よっぽどのことがない限り、そんな風に考えねえだろ


「なるべく距離をおかなきゃって思ってるのに皆、優しくて・・・」

黙って柚姫の話を聞く

「染まっちゃうのが怖くて・・・アタシ・・そんなに優しくしてもらう資格なんてないのに・・・でも、優しくしてもらうのに喜んでいる自分がいて・・・自己嫌悪で押し潰されそうになっちゃうっ」

嗚咽を漏らしながら、語っていく柚姫を抱きしめる

「涼晴君・・・?」

「優しくしてもらう資格なんてないとか言うなよ」



< 22 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop