姫の笑顔は俺のもの

崩壊へのタイムリミット

☆柚姫side☆


　世の中に生まれてきたらダメな人間なんていねえ’
　柚姫に会えてよかったと思ってる’

自分の部屋に戻り、ベッドの中でさっきのやり取りを思い返す
初めてあんなことを言われ、どうしていいか分からない戸惑いと嬉しい気持ちが混ざり合って不思議な感じだが、不愉快なものではない

「・・・まだ、本当に信用しきれるとまではいかないけど・・少しだけ、皆との距離を縮めてもいいと思えるのは優羽のおかげ」

何度も裏切られ続けてきたから、たぶん簡単には治らないだろうけど。少しずつでいいから慣れてみたいと思える

「そういえば、勢い余って余計な過去も少し喋っちゃったな・・・。そんなに気にしてくれてないといいけどな・・・」

まだ・・・言ってないこともたくさんある
そんな簡単にペラペラ話せる内容でもない


「でも・・・心がちょっと軽くなった気がする！よーし、気を取り直して明日も元気に頑張るぞー！！」

夜中だというのに、一人叫ぶ
隣の人に聞こえてるかもしれないが、今はそんなこと構ってられない
元気を出さないと！！


そんなことを考えて、眠りについた