姫の笑顔は俺のもの
朝――――

「ん~、いい天気!!さて、いい時間だしそろそろしたくしないとね」

昨日のが効いているのか、かなりいい気分で朝を迎えられた
鼻歌交じりに、さっさと用意をしていつもより早く寮をでる

「優羽・・・ちゃんと来るかな?もう一度、お礼言わないと!!」

そんなことを思いながら、校舎に入り教室を目指す
その途中、クラスの女の子に出くわした

「おはよ!」

「えっ・・・あ・・」

そのまま走り去ってしまった
あたしなんか悪いことしたかな・・・

今までいい気分だったのが嘘のように、何か嫌な予感が胸の中を埋めいていた






重い足取りで、教室までたどり着きドアを開ける


シンッ――――――

異様なまでに静かな教室にかなりの違和感を覚えた
・・・こんな雰囲気、何度も経験してる気がする

とりあえず、紫織のもとに駆け寄る

「ね、ねえ紫織。おはよう」

「・・・いこ」

目も合わせずに、一緒に居た友達を連れて廊下へ出て行ってしまう


やっぱりね

幸せな時間なんて続かないんだよ
・・・脆くすぐに壊れてしまう


まだ。まだ大丈夫・・・だよね
あたしはまだ、皆のことを信用しきれていないはず

だから、皆が離れて行ってもまったく問題ない筈だ


静かに、自分の席に座る
・・・なるべく何も考えないように
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