姫の笑顔は俺のもの
3人は、黙り込んでしまった
当たり前だよね・・・

立ち上がり、屋上庭園を後にしようとして3人の横を通り過ぎようとしたときに誰かに手首を掴まれた

「確かに姫の言うとおり、俺たちは姫のことをしらない」

掴んでいたのは葵。
まっすぐにあたしの目を見て語りかけてくる

「しらないから・・・今、こうやって知っていこうとしてるんだ」

「え・・・?」

「そうだよ?僕たちには、どうして姫がそんなに傷ついてるのかしらない。それだけじゃない。姫は、あんまり自分のことを自分から話そうとしない・・・だから僕たちは、姫のことを知っていくために、後を追いかけたいり一緒に話したりするんだよ」

「知りたくもない奴に、わざわざ関わったりしねえ」

「あたしは・・・あんたたちの思考が全く理解できない」

「姫・・・」

「こんな面倒な性格の女に好き好んで近づくなんて、ありえないよ」

「確かに面倒だな」

「優羽。はっきり言い過ぎだろ」

「・・・ねえ、あたし本当に面倒だよ?3人を傷つけるかもしれないし、迷惑かなりかけちゃうよ?それでも・・・いいの?」

「しつこいやつだなお前も。何回言えばわかんだよ。迷惑かければいいって言ってんだろ?」

「そうだよ!」

「ああ、かけられようじゃないか」

「・・・あたしは、3人を信じてもいいの?絶対に裏切ったりしない?」










「「「当たり前だ」」」



















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