姫の笑顔は俺のもの
・・・でも実際は違った
全く動じずに皆の言い分に言い返したけど、本当はかなり辛かった

胸が引き裂かれたみたいだった

それと同時に、諦めが胸を満たした


皆同じ・・・
根も葉もないうわさに流されて、手のひらを返したように軽蔑の視線を向けてくる
信じても無駄なんだって


だけど頭でどれだけそう思ったって、心は傷ついている

その時、アタシは悟ったの
・・・これまで、同じような裏切りにあって。傷つくことなんてこれ以上ないって
簡単に割り切れることが、多かったし心が強く保つことができてるって思ってたんだ

でも全然そんなことなかった
だって、こうして傷ついてるから
強いって思いこみたかっただけなんだって







アタシは――――弱いんだって






それに気づいてしまった


こうして、優羽達に助けを求めてる時点で・・・弱い
一人で生きていかなきゃいけないのに、優羽達の優しさに甘えてしまっている







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