姫の笑顔は俺のもの
「あ、あたしは少女マンガのヒロインじゃないんだけども」

そんな・・・漫画の世界にしかありえないと思ってた台詞を恥ずかしげもなくさらっといってしまう君たちはいったい何者なんだい?
もう、分かんないよ

「絶対、ぜーったいに、何があっても姫を助けるからね!・・・だから、姫も僕たちの事信じてほしいな」

「今すぐ信じてほしいなんて思ってない。姫は、すごい辛い過去がある。それを俺たちは理解しているつもりだ。だから・・・時間がかかってもいいから。信じてほしい」

「・・・燐、葵、優羽、ありがとう。大丈夫だよ。3人なら信じられる。絶対にアタシを裏切らない気がする。ううん、裏切らない」

不思議と確信がある
・・・我ながら単純だなって思うな

でも、きっとこの3人なら約束は必ず果たしてくれる気がする


そっと、燐の肩に顔をうずめる

「姫・・・?」

「しばらく・・・このままでいさせて?お願い」

「姫からのお願いを断るはずないでしょ。しばらくじゃなくても、ずっとこのままでいいいんだよ?」

「燐、あほなこと言うな。そんなことさせないけど?」

「・・・燐。ふざけんじゃねえぞ」

「ちょ、ちょっと2人とも冗談だってば~。も~怖いよ、とくに優羽」

なんで2人がちょっと怒ってるのかよくわからないけど・・・燐の言葉に甘えて、しばらくこうさせてもらおう
だって・・・ここはとても心地がいいから

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