姫の笑顔は俺のもの
「そうだったのか・・・なんか、すごい勘違いしてたみたいでごめんな」

「い、いや良いんだけどもね!」

そんな、真正面から謝られたら言葉に詰まるじゃん

「ねえ姫~、今度はさ僕と夜中の屋上デートしようよ」

燐・・あたしの話を聞いていただろうか?
今度はってなんだ今度はって

「燐。だめだ」

「え~なんで優羽が決めるのさ!僕と姫の勝手でしょ~」

「駄目だ」

「ほっといて」

「駄目だ」

え・・・なんか繰り広げられてんだけど
アタシまだ、何にも言ってませんよ?

「おいおい、本人が何にも言ってないのに言い合ってどうすんだよ」

「だって優羽がさ~」

「だってじゃねえだろ」

「はいはい~。姫、じゃあ内緒で今度しようね」

「え?あ・・・考えとく」

「ちっ」

うわ・・・舌打ちされましたけど

「優羽、なんで舌打ち?」

「別に」

「葵~、優羽が冷たい」

「拗ねてるんだよ。ほっとけ」

「別に拗ねてねえよ」

ふうん・・・拗ねてるんだ
でも、何故?
まだ分からないことが多いな~


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