姫の笑顔は俺のもの
「姫、つぎ移動教室だよ。僕達と一緒に行かない?」

2限目が終わった後、すぐに燐が声をかけてきた。

「いいの?邪魔にならない?」

「邪魔なわけないでしょ。ね、葵!」

「嗚呼、俺は構わないよ」

「ありがとう!!・・・涼晴君は?」

隣を見ると、さっきまでいた涼晴君がいない。
どうしたんだろう

「優羽はサボリだろ」

「優羽はしょうがないな~。姫、行こう」

促され教室を出る
本当にいいのかな?でも葵達はさほど気にしてないみたいだし、余計な心配なのかな

「姫、優羽はこの学校のなかで一番強いヤンキーなんだよ。だから、サボリとか呼び出されて一緒に居ないこと多いんだ。だから気にしなくていいよ。だって、とっても真面目なヤンキーって不自然でしょ?」

「確かにね」

そういえば、朝も絡まれてたよね。すぐに勝負はついたけど
やっぱり強いんだ・・・
でも、そのぶん絡まれる回数も少なくない。ってことは、傷も多いのかな。

「ねぇ、アタシ―――」





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