姫の笑顔は俺のもの
「怒ってるのは、僕だけじゃないよ。葵も優羽も、絶対怒ってる」


「え、そうなの?」

「当たり前だよ。やり方が卑怯だし・・・あ、保健室はここだよ」


「あ、うん。ありがとう」


燐達がそこまで怒らなくてもいいのに・・・アタシは全然気にしてないのにさ


「うわ・・・先生居ないし。いっつも居ないんだよね。まあいいや、姫。手出して?」


「うん?」

言われた通りに手を出す
すると、慣れた手つきで手当てをし始める


「り、燐いいよ!自分でするし」


「僕がやりたいの」

「そっか。じゃあよろしくお願いします・・・」


「なんで敬語なのさ」

ケラケラ笑う燐
男の人に手当てされたりするの初めてだから緊張するんだよ!
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