姫の笑顔は俺のもの
「そうそう、怪我したんだろう?手当ては済ませたのかい?」

「あ、はい。燐に・・・」

「雛乃君にか。またやらせてしまったようだね」

「先生居ないんだからしょうがないでしょ」

「そうだね。ごめんごめん」

「別にいいけどさ、慣れてるし。それより、また花の世話?」

「ああ、そうだよ。最近、いい調子なんだ。このまま、元気になってくれたらいいんだけど」

「・・・花の世話もいいけどさ、こっちの仕事もいい加減ちゃんとしなよ?」

「気を付けるよ。でも、本当に調子が良くて、彼女もこのままなら行けるかもしれないと言っていてね。ついつい」

「ふうん。今度もうまくいきそうなんだね」

・・・うーん、二人の会話がなんだか不思議な感じがする
花の世話は分かるけど・・・調子がいい?彼女?いったいなんの話なのだろう
花を女の子に見立てて、病気になった花の世話をしてるのか?
え、先生ってそんなに痛い人・・・?
でも・・・それにしては、このままなら行けるかもとも行っていた
花が何処へ行くんだろうか?
まさか自力で動くはずもないだろうし

「ねえ、燐。その花って?」
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