姫の笑顔は俺のもの

アタシの手が携帯から離れていった
優羽の手にはアタシの携帯・・・

「てめえがやったんだな?」

机に手を置いて、まるで詰問するように問う
片方の手は、アタシの携帯がありメール画面を和久井さんに向けている
・・・震えてますよあの子
今にも泣き出しそうだ

「ご・・ごめんなさい!」

「謝って何になるんだ。謝ったって、柚姫の傷ついた気持ちは変わらねえだろ」

「はい・・・本当にごめんなさい」

「だから、謝って何が変わるんだって聞いてんだよ」

「っ・・・・」

とうとう泣き出してしまった

「何でお前が泣くんだ。被害者は柚姫だろうが!」

机を思いっきり叩いて、怒鳴る


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