メルラバ
「そら読むよ。知ってる人が書いた本なんやもん。読むし、ちゃんと感想も言うし」
「いいいい。読まなくていいし、感想も言わなくていいし!」
「なんでよ。読まへんかったら意味ないやん」
「だって、なんか恥ずかしいじゃん。秋だって親に漫才とか観に来られるの恥ずかしいでしょ」
「俺、唯の親ちゃうもん」
「…あー言えばこー言う」
「芸人ですから」
他愛もない言い合い。
それが楽しくて嬉しくて、知らず頬の筋肉がゆるむ。
そんな私を見て、秋が言った。
「いいいい。読まなくていいし、感想も言わなくていいし!」
「なんでよ。読まへんかったら意味ないやん」
「だって、なんか恥ずかしいじゃん。秋だって親に漫才とか観に来られるの恥ずかしいでしょ」
「俺、唯の親ちゃうもん」
「…あー言えばこー言う」
「芸人ですから」
他愛もない言い合い。
それが楽しくて嬉しくて、知らず頬の筋肉がゆるむ。
そんな私を見て、秋が言った。