メルラバ
「あー、アッキーが唯ちゃん口説いてるー」
「アッキー言うなボケカス死ね」

そう言って秋がおしぼりを投げつけ、投げ返され、また投げつけ、投げ返され…の繰り返し。

子供みたい。

みんな年齢的には大人のはずなんだけれど、雰囲気はまるでやんちゃな小学生みたいだ。

「ねえねえ、唯さん」

秋が他の人と喋っているのを見計らったように、ユージン君が大きな身体を縮こまらせるように、膝這いで私に近付いてきた。
< 178 / 518 >

この作品をシェア

pagetop