メルラバ
「うん?」
「良かったらぼくと連絡先交換してくれませんか?ほら、赤外線でぴぴぴっと、」

「ゴラァ!ユージン!何がぴぴぴじゃ!」


やっぱり大きなユージン君の身体は隠れようにも隠れず、私の隣にいた秋に頭をべしっと叩かれている。


「いっ、たあ…。いーじゃないですかー。だって別に唯さんはアキトさんの彼女でもないわけでしょう?」

秋に叩かれた頭を擦りながら、ユージン君が涙目で訴える。

秋、今日は人泣かしてばっかだな。
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