メルラバ
「ジンちゃん。あんまりアキトさんのお友達に迷惑かけるんじゃないよ?」

当の楡川さんがテーブルを挟んだ向こう側から、ジンちゃんを嗜める。
目が合うと「すみません。うちの子が」と頭を下げられた。


「迷惑なんかかけてませんー。もうっ、すぐ子供扱いするんだからー」

「違うし。珍獣扱いだし」
「ナツさん!」

じたばたとジンちゃんが暴れ、手元にあったおしぼりを楡川さん目掛けて投げつける。

また始まった…。
好きだなあ、おしぼり合戦。
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