メルラバ
『唯さん。楡川です。ジンちゃんの相方、楡川夏ですよ』

「…は…はいぃ?」

楡川夏ですよ、って言われても…どう見ても、ただの女子高生だ。

『大事なお話があるんです』

「ほ、んとに?ほんとに楡川さん?」


『だから俺ですって。なんだったらこの間、唯さんに送ったメールの文面でも読み上げましょうか?』

そこまで言われて、ようやくこの少女が楡川さんなのだとわかる。

「わかりました」

まだ半信半疑。


ロックを解除して彼(あるいは彼女)が部屋にやってくるまでの間、頭の中は疑問符だらけだった。
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