メルラバ
だって全て嘘だもの。

私は恋愛なんかしたことないんだもの。


全部が予想で想像で妄想で、何一つこの心で感じたことがない。

だからそれはお手本を筆でなぞるような作業で、私の心はいつだって死んでいる。


そんな私の言葉が想いが秋に届いた。

そして秋はそれを返してくれた。

本当に嬉しいと思う。

メールもなかなか捨てたもんじゃない。


嬉しくて嬉しくて秋からのメールを何度も目で追いながら、一人にやにや笑っている私の右肩で言葉の神様が笑った気がした。

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