メルラバ
会いたくないわけじゃない。
そりゃ、会いたいと思う。

でも、日に日に秋への想いが大きくなって、今にも割れてしまいそうで怖いのだ。

ちょっと突付かれただけで、その薄い皮膜は簡単に破れてしまう。

好きだとうっかり口にしてしまいそうで怖い。


だってそれが恋のファンファーレであり、そして、それが恋のフィナーレでもあるのだから。


今日も秋からメールが届いている。

朝から何度も読み返したそれをもう一度開いて見る。
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