メルラバ
あぁ、どうしよう。

嬉しくって心がふわふわして仕事どころじゃない。

でも、ちゃんとやらなきゃ。

原稿が埋まらなければ秋には会えないんだから。


もう一度キッチンへと向かい、コーヒー豆をガリガリ挽きながら、しまったなと思う。

仕事がんばってね。

それくらい言えば良かった。

電話をかけ直して言うのも、なんだか間抜けだし…

メール、そうだ。
こんな時こそメールだ。

挽き終えた豆をフィルターにセットして、スイッチをいれてから、リビングへと戻る。
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