暁は怖がって見ようともしない。

好奇心旺盛な割に恐がりなようだ。


「早く行こぉ?」


頼りなさげに両親と姉を急かす。

瑞季はウツボへの興味が強かったようでしぶしぶ池から離れた。


木々の間から漏れる光はきらきらと輝いていた。



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