しばらく水に浸かると、慣れたようで姉弟は父親から少し離れ、浮き輪にしがみついていた。

左右に小さな湾の中を追いかけたり逃げたりしていく様子が微笑ましい。


半ば父親の存在を忘れているようで、時々思い出したかのように水をかけ、楽しく笑っていた。


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