ある夕方の拾いモノ -狐と私、時々愛-
頭の中が真っ白で、甘い刺激を与えられてばっかりで。
さっきまでの愁の愛撫で数え切れない程の赤い痕が私についているなんて知らないまま、あまりにもの気持ちよさで流れた涙も拭えずに愁を見上げていた。
そんな私を愁はじっと見下ろして、嬉しそうに私の身体を撫でる。
愁の綺麗な銀の髪が私を掠めていくのがくすぐったかった。
「―――もう我慢できぬ、挿れるぞ」
私の膝裏を抱え、足と足の間に身体を滑らせると愁の指が私の一番敏感な部分をまたいじり出す。
そこが十分すぎるほどに潤っていることを確認して、愁自身をあてがうとゆっくりと腰を前に突き出し始めた。
「これで菜々美は未来永劫我の妻よ。………我だけの、愛しい妻」