校舎裏には秘密がある
みんな、静かに俺の話を聞く。
「俺、このクラスで良かった。もし構わないなら、これからもこんな俺と仲良くしてほしい」
少し間があり、俺はその間ドキドキした。
「何言ってんだ、根本はもう友達だ」
「原木君……」
「呼び捨てで良いって。これから友達として宜しくな、根本」
原木君は俺に向かって手を差しのべた。
俺はその手を強く握り、原木君に笑って見せた。
「まだ原木君が良い。けど、これから友達として、宜しく!」
他のみんなも「宜しく」と言ってくれたり、抱きついてきたりして、俺は幸せな日を過ごした。
彼女に早く、早く知らせたい。
俺は明日も7時前に行くことにし、今日はいつもより早く寝た。