校舎裏には秘密がある
「俺、まだまだ暫く優花のこと好きだ。優花のことは一生忘れない。毎年、女郎花が咲いたら優花に会いに、校舎裏へ来るよ。約束する」
俺は土を戻し、下校時刻まで校舎裏にいた。
これから花壇は、生徒会が面倒を見ることになった。
彼女の幼馴染みが生徒会長だった時に決まった。
彼女の幼馴染みの、願いだった。
でも、例え俺が花壇の面倒を見れなくなっても、俺と彼女は繋がっている。
朝顔と、女郎花で。
秘密で、固く繋がっている。
校舎裏には、俺と彼女にしか分からない、大切な大切な秘密がある。