恋のつぼみ
次の日、美紗はこの世が終わったように感じたんだ
「美紗、こいつ俺のクラスメートの田宮だよ。」
いったい何が起こってるの?
何で敬太から男の子なんて紹介されてるの?
「えっ?意味がわかんないんだけど。」
「だからな、田宮が美紗のこと気になるんだって。」
ダメだ、イライラしてしまう
「それで?」
ついつい口調も強くなってしまう
「美紗に田宮はどうかなーって思って。」
なんで、そんなに笑顔で言うの?
胸が、胸が痛いよぉ・・・・
「敬太はどう思うわけ?」
「えっ!?
どうって・・・・お似合いだと思う。」
自分の中で何かが崩れた
「余計なお世話!
このおせっかい!美紗のこと心配しすぎてハゲちまえっ!」
そう捨て台詞を吐いて、怒りや恥ずかしさその他もろもろで逃げ出した
「おいっ!美紗!」
敬太の止める声も聞こえないふりをして